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犬 フレンチ・ブルドッグ 短頭種気道症候群 軟口蓋過長

呼吸器

犬 フレンチ・ブルドッグ 短頭種気道症候群 軟口蓋過長

2016年04月23日 投稿者:スタッフ

カテゴリー:呼吸器 症例紹介

フレンチブルドッグ、1歳の女の子の症例です。

犬種としての宿命とも言える、短頭種気道症候群により、生まれてからの間、呼吸の症状に苦しんでおりました。

鼻の孔が狭く、鼻から息を吸うのが辛い。
喉にある気管の入口周囲の肉(軟口蓋といいます)が伸び、垂れ下がってしまい、吸気時に気管を塞いでしまうので、ここでも息を吸うのが辛いといった状態でした。

夏場には暑さにより余計に呼吸が荒くなり、熱がこもり、熱中症を起こしてしまったこともあったようでした。

そこで夏を迎える前に、空気の通り道を広げる手術を行うことになりました。

麻酔をかけていき、意識が消失すると同時に喉の奥を確認していきます。

軟口蓋が伸びきっていて、気管の入口が確認できません。

なんとか気管チューブを挿管し気道確保しました。

0423①

この状態で、軟口蓋の過長部位を切除します。

軟口蓋の過長部に縫合糸をかけて引っ張りながら、過長部を切除していきます。

0423②

切除後は気管の入り口である喉頭蓋が良く観察されます。

0423③

つづいて、狭い鼻の孔を広げます。

線のように細い孔で、これでは楽に息を吸えません。

0423⑤

 

両側が対象になるように、余剰部位を切除し、形を整復し、孔の面積を広げました。

0423⑥

 

気管チューブを抜いた後に再度、喉を奥を確認し、楽に息が吸えるようになっていることを確認し、手術は終刀です。

0423⑥

麻酔の覚醒も順調で、その後、いびきやガーガーする呼吸は見られなくなりました。

呼吸も楽そうで、これなら暑い季節も心配なさそうです。

 

これからだんだんと暑くなってきますので、短頭種は要注意です。

呼吸症状でお困りの場合は、早めにご相談ください。