モルモット、5歳齢の男の子の症例です。

歯の問題があり、定期的に診察に来院されていました。

その定期的な診察の中で、前胸部に3㎝大の皮下腫瘤が確認されました。

特に一般状態に問題はありませんでしたが、経過を追っていく中で、腫瘤が増大傾向にあったため、飼い主様とご相談の上、手術で腫瘤を摘出していくこととなりました。

(写真は手術のために剃毛処置を実施しています。)

腫瘤を摘出し、病理検査を実施しました。

病理検査の結果、脂肪肉腫という脂肪細胞の悪性腫瘍であったことが判明しました。

今後、再発する可能性を考慮し、現在は分子標的薬と消炎鎮痛剤を使用しながら経過を追っています。

現時点では、局所再発もなく、経過は良好です。

モルモットの体表腫瘤は、非腫瘍性疾患では膿瘍が多く、腫瘍性疾患では毛包腫、脂肪腫といった良性の腫瘍が多いという報告があります。

腫瘍性疾患においては、今回のような脂肪肉腫を含む肉腫、そのほか乳腺癌、皮脂腺癌、扁平上皮癌、悪性黒色腫、リンパ腫といった悪性腫瘍の発生も同時に報告されています。

いずれにせよ、体表腫瘤は早期発見、早期治療が大切です。

体のしこりに気づいたら早めにご相談いただきたいと思います。