カエル 消化管脱 | 上大岡キルシェ動物医療センター上大岡キルシェ動物医療センター

カエル 消化管脱

両生類

カエル 消化管脱

2024年01月09日 投稿者:staff

カテゴリー:両生類 症例紹介

症例は4ヵ月齢のアフリカウシガエルです。

3日前に嘔吐し、口から何か出たまま戻らず食事がとれないとのことで来院されました。

 

来院時の外貌です。口から消化管が反転して飛び出しており、戻らない状態となっていました。

 

飛び出した消化管を生理食塩水で洗浄した後、口を開けて反転を整復しながら口腔内に押し戻しました。

整復後は再脱出することなく食事もとれるようになりました。

 

消化管の脱出は、口からだけでなく総排泄孔からも起こりえます。

原因は様々ですが、出てしまった消化管は自ら戻すことができない場合が多く、壊死を起こしてしまう可能性があります。

そのため、迅速に元の位置に戻してあげる処置が必要です。

もしこのように内臓が出てしまった場合は、出てしまった臓器が乾燥しないように気を付けつつまずはご連絡ください。