熱中症とは、
気温・湿度が高く、上昇した体温を下げることができず、臓器に障害が起きる状態のことです。
人間や一部の動物は、全身に汗をかいて体温調節ができますが、
犬や猫、ウサギ、チンチラ、フェレット、モルモット、デグー、ハムスターなどは、
全身が毛で覆われており、汗をほぼかかないので熱中症になりやすい動物です。
中でも、ケージ内で1日の大半を過ごすことが多いエキゾチックアニマルは、
犬猫のように涼しい所へ移動して、体温を下げることも困難で、
もともと大人しい子であったりすると、熱中症で具合が悪いかどうか分かりにくく
発見がおくれることもありますので、ご注意ください。
熱中症になりやすい要因
・若齢、高齢、代謝性疾患、心臓疾患、呼吸器疾患を持っている場合は要注意
・「短頭種」で、鼻が低い子
日ごろからお家でできること
・エアコンの活用をする。
汗を全身にかけない動物は扇風機だけでは、体は冷えません。
・日ごろから、おうちの子の呼吸の様子を見ておく。
また、普段から体や耳を触って体温を感じておく。
・極端に、はあはあしていないか、熱くなっていないか確認する。
・十分にお水を飲めているか確認する。
・お散歩は涼しい時間に済ませる。
熱中症かもしれないと思ったら、体を冷やしましょう
・体を水で濡らす、水で濡らしたタオルを体にかける
・保冷材や氷の入った袋を内股、脇にあてる
※氷水での水浴は血管が収縮し、逆効果となります。
※冷却処置後、動物病院に連絡してください。冷却処置が遅れると生命にかかわることもあります。
熱中症が重症化すると、脱水・活動性の低下に加えて、全身性の炎症から多臓器不全になり
下痢・嘔吐・消化管出血・けいれん等の神経症状・皮下出血が認められるようになります
治療に反応せず亡くなってしまう場合や、助かっても後遺症が残る可能性もあります。
一例ではありますが、暑い夏でも快適に過ごせる「理想的な温度(目安)」について、紹介いたします。
犬 | 22-25 ℃ |
猫 | 26-28 ℃ |
フェレット | 15-24 ℃ |
モルモット | 18-22 ℃ |
チンチラ | 18-25 ℃ |
ウサギ | 18-25 ℃ |
デグー | 20-25 ℃ |
ハムスター | 21-25 ℃ |
ハリネズミ | 25-28 ℃ |
小鳥 | 25-30 ℃ |
リクガメ | ケージ全体28-32 ℃ ホットスポット33-38 ℃ |
水ガメ | 水場25 ℃ ホットスポット30-35 ℃ |
イグアナ | ケージ全体30-37 ℃ ホットスポット37-40 ℃ 夜間は-25 ℃ |
フトアゴヒゲトカゲ | ケージ全体28-30 ℃ ホットスポット32-35 ℃ 夜間は20-24 ℃ |
ヒョウモントカゲモドキ | 昼間は24-28 ℃ 夜間は18-24 ℃ |
コーンスネーク | ケージ全体25-28 ℃ ホットスポット30-32 ℃ 夜間は20-25 ℃ |
イモリ | 10-20 ℃(25 ℃超えない) |
※年齢、基礎疾患、体型、毛量などによって理想的な温度が変わってきます。
※犬猫では「短頭種」の場合、上記温度「低め」をお勧めします。
※エアコンの設定温度だけでなく、実際の生活環境中の温度を測定することをお勧めします。
※気温以外の湿度も生活環境因子として重要になります。
ご紹介できなかった動物種について等、
その他ご質問等ありましたら、獣医師やスタッフにお声がけください。