
1歳8ヶ月 フェレット 雄の症例です。
頭部のしこりを主訴に来院され、触診にて右後頭部に1cm大の硬性腫瘤を認めました。X線検査にても頭蓋骨と連続性のある不透過性の画像が得られております。
1ヵ月程度抗生剤や消炎剤等で経過を追っていましたが、増大傾向を示したため術前検査を実施後、第53病日にCT検査及び切除生検を行いました。


手術前には1.6㎝程度に増大していました。皮膚を切皮後、鈍性剥離にて腫瘤部を露出し、頭蓋骨への影響を最小限にする位置での切除のため、CTで確認した切除ラインを骨鋸(サジタルソー)により切除しました。


切除後病理検査にて腫瘤は骨腫との診断結果が得られました。また術後は今現在も増大傾向なく過ごせております。
フェレットにおける骨腫瘍の報告には骨腫、骨肉腫、軟骨肉腫などの報告があります。
骨腫は良性の腫瘍でフェレットでは頭蓋骨に最も発生し、他肋骨、胸骨などでも発生します。圧迫病変による二次的な障害が報告されているため良性腫瘍でも増大傾向が認められたら外科的な摘出が選択肢になります。
病変自体の完全摘出が出来ない事も多く、減容積や部分摘出となりますが、再度増大なく良好な経過を過ごせることがあるため体にしこりや違和感がある場合は早めにご相談下さい。



