
3か月齢の猫、女の子の症例です。
3日前ショップからお迎えし、2日前の午後から食欲半減・気持ちが悪そうにしており、
呼吸が荒いとの主訴で来院されました。


X線検査を行うと、右肺中葉と左肺野の大部分にて不透過性が亢進(正常では黒く見える部分が白く見えている)。
エコー検査では、明らかな異常はありませんでした。
血液検査では白血球数低下、炎症を示す数値が測定値オーバー
猫白血病と猫エイズはともに陰性
以上のことから肺炎・FIP(猫伝染性腹膜炎ウイルス)感染症・若齢でも腫瘍の可能性は否定できないため、
ICUにて入院治療を開始しました。
治療翌日から、ICU内でも徐々に周りを気にするなど子猫らしい動きも出てきて
入院中の検査でも改善傾向が見られ、
入院6日目からICU酸素濃度を室内と同程度に設定し、状態悪化がなかったため、
入院8日目の退院となりました。


退院から17日目のX線検査画像では、左右肺野で大きく改善が見られました。
この子はお迎えしてすぐの入院となってしまい、
子猫として同居猫との触れ合いが大切な時期ではありますが、
呼吸状態悪化を防ぐため、短時間での触れ合いをお願いしております。
現在も治療継続中ではありますが、慎重に経過を追っております。
若齢動物の場合、
お迎え当初は環境変化から、食欲・活動性低下がみられる場合がありますが、
改善なく、継続悪化が疑われる場合は、早めにご相談ください。




