ジャンガリアンハムスター、1歳半の男の子の症例です。
頬袋が反転、脱出してしまった状態でご来院されました。
約一ヶ月の経過があり、頬袋粘膜は一部で壊死、一部に腫瘤を伴っていました。
全身麻酔下にて、頬袋粘膜の壊死部、腫瘤部の切除を行うことになりました。
反転粘膜の根元を結紮し、壊死部と腫瘤部を切除し、結紮部を元の位置に戻しました。
麻酔覚醒後、すぐに自分からシロップを飲んでくれたので安心です。
頬袋は粘液肉腫という腫瘍でした。
術後は頬袋の反転脱出は起きず、経過良好です。
今後は腫瘍の再発がないことを祈りながら、経過観察をしていきます。