犬 陰茎損傷 尿道吻合 | 上大岡キルシェ動物医療センター上大岡キルシェ動物医療センター

犬 陰茎損傷 尿道吻合

泌尿器

犬 陰茎損傷 尿道吻合

2016年12月02日 投稿者:staff

カテゴリー:泌尿器 症例紹介

チワワ、一歳の男の子の症例です。

 

陰茎を自傷してしまい、出血しているとのことで来院されました。

陰茎の粘膜は壊死を起こし、排尿は不可能になり、ペニス先端からはカテーテルも通らない状態でした。

 

膀胱が過剰に膨満するほど尿がたまっていたので、まずは膀胱を穿刺し、尿を抜去した後に、外科手術を行うことになりました。

img_3698 陰茎の一部が黒色化し、粘膜が出血壊死を起こしていました

壊死部より先端は修復不能と判断し、壊死部にて陰茎を切断し、その部位の尿道と包皮粘膜を吻合しました。

 

img_3705  img_3704

外見上は包皮が残り、正常と変わらないような見た目になるよう縫合しました。

術直後は尿道カテーテルを留置、導尿し、吻合部の癒合とともに、自律排尿が戻りました。

 

若齢の犬では、陰茎の自傷が起きることがあるので、要注意です。