7歳4ヶ月齢のフクロモモンガの女の子の症例です。

爪切りを主訴に来院され、健康状態は良好とのことでしたが、

診察の際の触診にて腹腔内に腫大した臓器を触知しました。

診断のために検査をご提案し、X線検査と超音波検査を行い、

子宮腫脹および子宮内腔への濁った液体の貯留を認めました。

同時に行った血液検査では感染や炎症を示す白血球数高値を認めたため、

子宮蓄膿症を第一に疑いました。

フクロモモンガの子宮蓄膿症の手術はハイリスクのため、

診断を確定させるために子宮内の液体を抜去したところ、

3.2ccの明らかな膿が採取されたため、

膿を細菌培養同定および感受性検査に提出するとともに、

子宮卵巣摘出手術を行うことになりました。

開腹すると、卵巣も腫脹しており、

まだ子宮内には膿が残って腫大していました。

尿管やその他重要臓器に干渉しないように細心の注意を払いつつ、

子宮卵巣および左右の側膣を摘出し、中央膣は生検を行いました。

術後は感受性培養検査結果に合わせた抗生剤治療を行い、

無事に退院することができました。

今まではフクロモモンガの女の子の子宮疾患や子宮蓄膿症は稀だと言われてきましたが、

実は少なくありません。

無症状のうちに進行し、重症になると、

腹腔内で子宮が破裂してしまったり、全身に菌がまわってしまうことで、命を落とす原因になることもあります。

早期発見・早期治療により、救える命があります。

当院では11月と12月にフクロモモンガ検診(健康診断キャンペーン)を行っており、

他の時期より画像検査や血液検査をお得に行えます!

近日中にこのHPや当院公式インスタグラムなどで広報していきますので、ぜひご利用ください!!