9か月齢のオカメインコの症例です。

首を下げる動作が繰り返される、食欲低下、下痢を主訴に来院されました。

明らかな嘔吐はないとのことでしたが、口周りにフードが付着していることがある、とのことで気づかないところで嘔吐している可能性が考えられました。

また、診察中も口を動かす頻度が多く、悪心の症状が見受けられました。


X線検査では、消化管のガス貯留が多い様子が認められましたが、その原因となるような異常は明らかには認められませんでした。

糞便検査においては、腸内細菌バランスの乱れは認められましたが、それ以外下痢を引き起こすような寄生虫や真菌といった病原体は明らかには認められませんでした。

そこで、そのう検査を実施したところ、多数の寄生虫(原虫)が確認されました。


今回の症状は原虫によるものと考え、駆虫薬での治療を開始しました。


1週間後には症状も落ち着き、現在はその後の経過を追っています。


寄生虫にも原虫や蠕虫のような複数の種類がありますが、今回の寄生虫は原虫に分類されるもので、さらにその中でもトリコモナスという種類を疑うものでした。

今回はオカメインコの症例でしたが、文鳥やカナリアからの検出が多いとされています。

症状として、口腔内の違和感、粘液分泌増加、吐出、食欲不振、傾眠、膨羽、削痩がみられます。

そ嚢炎、食道炎が引き起こされ、重度のものでは炎症によって食道閉塞を起こすことがあります。

状況によっては、致死的な経過をたどる場合もあります。

気になる症状がある場合は、いつでもご相談ください!