猫 6歳4ヶ月 男の子の症例です
外に出てから戻らず、道端で発見されたそうです。来院時は意識明瞭でしたが、立つことができず、後肢には外傷や内出血が認められました。
交通事故の可能性が強かったため、全身の精査を実施しました。レントゲン検査にて骨盤骨折とそれに伴う仙腸関節の脱臼が認められました。幸いなことに、肺や内臓へのダメージは軽微なものでした。
ロッキングプレート(LCP:Locking Compression Plate System)を用いた骨盤骨折整復固定手術を実施しました。
バラバラになっている骨折片をできるだけ元の形に戻していきます。
術前(左)と術後(右)です。術後輸血など集中治療にも頑張って耐えてくれました。
歩様に違和感があるものの元気に退院することができました。今後は長期的な安静や排泄などの定期チェックをしていく予定です。