2歳、チワワの男の子の症例です。
1歳の頃から呼吸困難の症状があり、チアノーゼ症状が出てしまい、ご家族が命の危険を感じるほどの病状を繰り返していました。
夜も呼吸が苦しいために、安眠することができないほどの状態でした。
来院時も、呼吸困難を呈しており、受付と同時に酸素室に入らないといけないような状態でした。
X線検査にて、頸部から胸部にかけての気管が完全につぶれてしまっており、空気が通るにはかなり厳しい状況であることがわかりました。
そこで、外科手術により、つぶれてしまっている気管を拡げることになりました。
気管の外周にはめこんだインプラントに、気管を縫い付け、つぶれてしまっている気管を外部から引っ張りあげ、虚脱した気管を拡げる手術です。
このインプラントとして使用したPLLPです。
術後すぐに呼吸状態が改善し、スムーズな呼吸が可能になりました。
安心して眠ることができるようになりました。