ラット、2歳5ヶ月齢、男の子の症例です。
体表の腫瘤の切除を希望として、来院されました。
4ヶ月前に2cmだったものが、急速に増大し、10cm大になってしまったとのことでした。
腫瘤は固く、針生検では診断につながるような所見は得られませんでしたが、ここまで大きくなるのであれば、経過として良性腫瘍の可能性が高いのではと期待し、切除手術を行うことになりました。
腫瘤は皮下組織や筋肉に固着しておらず、比較的容易に切除可能でした。
腫瘤の病理組織検査では線維腫という良性腫瘍との診断でした。
術後は、大きな腫瘤を切除したことにより、一時的な皮膚の張りがでましたが、徐々に良化していきました。
大きなしこりがとれたことにより、本人も快適そうでした。