犬、ミニチュアシュナウザー、11歳の去勢済みの男の子の症例です。
血尿を主訴に来院されました。
超音波検査で、膀胱内に腫瘤が確認されました。
抗生剤や消炎剤への反応性も乏しく、血尿が続き、細胞検査では腫瘍を疑う所見が得られたため、外科的に膀胱の部分摘出を行うことになりました。
術中に膀胱に直接、超音波探査プローブをあてがいながら、腫瘤部位を確認し、
腫瘤を含んだ膀胱の部分切除を行いました。
膀胱内腔の腫瘤
膀胱の一部(40%程度)を切除し、縫合摘出した腫瘤
術後経過で血尿は治まり、超音波検査上も膀胱粘膜はきれいになりました。
摘出腫瘤の病理組織検査では慢性膀胱障害に起因する良性腫瘍との診断でした。