
7歳のウサギの症例です。
左の骨盤骨折をおこしてから自力歩行ができなくなり、
その後、後肢の負担もあり、前肢が開帳してきてしまったことで自力で立つことが難しくなってしまいました。

ウサギの開帳肢とは、肢が外側に開きすぎてしまい、まっすぐ立てなくなる状態のことです。
とくに前肢に多く、体重を支えにくくなります。
見た目として、
・肢が横に広がっている
・前肢全体がべたっと床につく
・歩き方がぎこちない、踏ん張れない
などの特徴があります。
今回の症例のように骨折などの骨の異常が原因で起こることもあれば、
遺伝的要因、エンセファリトゾーン感染などが関係しているとも考えられますが、詳しい原因はまだ分かっていません。
今回の症例は手術ではなく、QOLを維持した内科治療を希望されました。
ただし、自力で立つことができないので、自分でご飯を食べることができません。
このままだと寝たきりの生活になってしまい、本人のQOLを保つことが難しいと考えられました。
そこで、なんとか前肢を立たせて上体を起こせるようになることで少しでもQOLを改善できないかと考え
装具を作成しました。


装具を装着することで、少し自力で動きまわることができるようになり、ご飯もしっかり食べてくれ、QOLの改善がみられました。
ウサギの装具はまだ一般的ではありませんが、今回のように体のサポートになることもあります。
開帳肢はまだまだ治療が難しい病気ではありますが、
少しでもラクに過ごせるようお手伝いできればと思いますので、お困りの際はぜひ当院までご相談ください。





