ジャンガリアンハムスター、1歳7か月の女の子の症例です。
左後肢に腫瘤があるとのことで来院されました。
検査において悪性腫瘍が疑われたため、飼い主様と相談の上、外科的摘出を行うこととなりました。
皮膚や筋肉に固着が見られたものの、後肢を温存しての摘出に成功しました。
その後、術後1週間で抜糸を行い、2週間後のチェックでは皮膚は綺麗に癒合していました。
病理組織検査において、摘出された腫瘤は「乳腺癌」と診断されました。
幸いにも、腫瘍は完全に摘出されておりました。
現在は何不自由なく後肢を動かせており、局所再発も認められていません。
今後は転移と再発に注意して経過を追っていく予定です。