ウサギ、2歳、女の子の症例です。

徐々に腹部が膨満してきて、元気食欲が低下してきたため、近医を受診したところ、腹水がたまっており、治療が困難と診断され、紹介先病院を転々としたのち、当院を受診されました。

時間経過があったため、かなり体力が低下した状態でした。

画像検査にて、腹水貯留ではなく、子宮内の液体貯留であり、リスクは高いが外科治療が必要と判断し、開腹手術を行うことになりました。

 

開腹すると、液体が重度に貯留した子宮が突出してくるほど腹圧がたかまっておりました。

卵巣から子宮の末端までを同定し、切除しました。

 

摘出臓器は900gでしたので、体重は手術前後で2.4kgから1.5kgに下がりました。

摘出後の病理組織検査にて子宮水腫という良性と診断され、摘出後の予後は良好であるとの結果でした。

 

術後の経過は良好で、体重は2kgまで復調しました。