コツメカワウソ、7カ月齢の男の子の症例です。

予防不妊としての去勢手術と、臭腺摘出手術をご希望で当院に来院されました。

お家にお迎えする前に、代謝性骨疾患による骨折歴があり、

保定しながらの手術前検査はリスクが高いと判断し、麻酔下で一般検査も同時に行うことになりました。

麻酔は吸入麻酔と注射麻酔を組み合わせたプロトコルで行い、気管挿管をして呼吸管理を行いました。

後ろ足の血管から採血をしました。

レントゲン検査や超音波検査などの画像検査も行いました。

 

 

手術では、精巣と、肛門の脇にある臭腺を摘出しました。

特に臭腺は肛門周囲の筋肉と接して存在しているため、慎重に筋肉を剥がしながら摘出を行いました。

 

手術後は、傷を舐めないようにエリザベスカラーを装着しました。

 

今回、検査も一緒に行ったことで、過去の骨折部の癒合が始まっていることも確認ができました。

無事に予防手術が終わり、今後も元気に過ごしてくれることを願っています。