フェレット、4歳、女の子の症例です。

昨年9月にぐったりしていることを主訴に来院されました。

血液検査、レントゲン検査、超音波検査などを行い、腹腔内に4.5cm×2.5cm大の巨大腫瘤を認めました。

初診時は状態が非常に厳しく、精査よりも治療を優先し、内科治療を開始しました。

 

状態が緩和した後に、鎮静化で腹腔内の腫瘤に対して細胞診検査を行い、外注検査にて中~大細胞型リンパ腫と診断されました。

それ以降は、静脈注射・皮下注射・内服を組み合わせた抗がん剤プロトコルによって治療を行い、

リンパ節は通常サイズ(約1.3cm×0.5cm大)まで小さくなった状態で現在まで経過を追えています。

体調に波はありますが、その時々に応じた支持治療でのサポートも行っています。

 

 

当院では腫瘍に対して、外科治療のみならず、抗がん剤を用いた内科治療もご提案させて頂いております。

エキゾチックアニマルでは、抗がん剤治療のプロトコルが確立されていない動物種や腫瘍も多々ありますが、

犬・猫・フェレット以外にもウサギ、モルモット、ハリネズミ、ハムスター、マウス、ラット、スナネズミなど多くの種類の動物に

可能な範囲での抗がん剤治療を模索しつつご相談のうえで実施しております。

以下の写真は、当院でご提案できる抗がん剤一覧です。

エキゾチックアニマルの腫瘍治療でお困りの方は、ぜひご相談ください。