4歳、ミニウサギの男の子の症例です。
左肩の皮膚に3cm大のしこりができ、気にして掻いているとのことで来院されました。
針生検による細胞診検査では、上皮性腫瘍の可能性が認められました。
元気や食欲、排泄などの一般状態は良好で、血液検査にも異常は認められませんでしたので、すぐに外科手術にて摘出することになりました。
腫瘍は皮膚に限局しており、摘出は容易でした。
一緒に去勢手術も行いました。
術後の経過は良好で、順調に抜糸を行いました。
病理組織検査の結果では、毛芽腫という皮膚腫瘍でした。
毛芽腫はウサギの皮膚腫瘍の中で、一番多い腫瘍です。
挙動は良性で、完全切除により、完治するので、これにて治療終了です。