5歳、日本猫の男の子の症例です。
右後肢の跛行を主訴に来院されました。
後肢の異常以外にも、全身のいたるところに傷があり、呼吸も荒い様子でした。
レントゲン検査、エコー検査にて、横隔膜ヘルニア、股関節脱臼と診断しました。
おそらく交通事故にあったと考えられます。
その日のうちに緊急手術を行いました。
開腹すると、胸部と腹部の境目である横隔膜がやぶれてしまい、腹部にあるはずの肝臓、胃が胸腔内に入り込んでしまい、肺が広がれなくなってしまっていました。
※こちらをクリニックすると術中の画像が表示されます。ご注意下さい※
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胃は捻転を起こし、拡張してしまっていたので、胃の内容物を除去し、肝臓、胃を腹腔内に戻し、横隔膜を整復しました。
胸腔内に気胸予防として排液チューブを設置し、手術を終刀しました。
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術後、次の日からご飯をもりもり食べ、順調な回復をみせてくれました。